Mon.

緑濃き葱は萌えそむ


みどり濃き葱
(ねぎ)は萌えそむ残雪の影及びきて冷たき土に


道端の雪汚れつつ退けるかたへに早も草青みそむ


残り雪五センチ程を突き抜けてチューリップの芽は並び出で来ぬ


春暖の幾日かの後降る雪に伸びし水仙半ば埋まりぬ



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00:19 | 花、野菜 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Tue.

隙間に出でてたんぽぽは


色淡く花開きをり地下街の明りに茄子
(なす)の苗は売られて


遮断機の上るを待てば踏切の隙間に出でてたんぽぽは咲く



一句目、野菜の苗のようなものが太陽の光及ばぬ場所で売られていたことが印象的だったようです。
茄子の苗が地下街で売られててねぇ、と母が私に言ったのをよく覚えています。
でも、どこでの話だったのか・・・新潟駅だったような気もします。

二句目は、東京で一人暮らしをしていた私の所に
母が訪ねて来た時だったように思います。
私は当時、小田急線沿線に住んでいたのですが、
その最寄駅の踏切だったのでしょう。一旦遮断機が下りると、
上り下りの電車が続くのでなかなか開かない踏切でした。
母が44歳、私が22歳の頃のことです。

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04:25 | 花、野菜 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Sun.

雨受けて花傾ける芍薬に


雨多き五月は過ぎぬ咲きつぎて実は結ばざり南瓜
(かぼちゃ)の花は


雨受けて花傾ける芍薬
(しゃくやく)に傘立つるなりわれも濡れつつ



二句目、母らしい歌だと思います。私の好きな作品です。

これは平成九年の作品で、母は59歳でした。
亡くなる3、4ヶ月ほど前の作品だったのだなあと
今しみじみ思ったりしております。

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22:04 | 花、野菜 | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Mon.

茗荷の葉群


炎天の十日続けど朝見れば茗荷
(みょうが)の葉群露しとどなる


みょうが


母が48歳の頃の作品です。


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Fri.

初もぎの胡瓜一本


ささやかなわが菜園の初もぎの胡瓜
(きゅうり)一本夫(つま)と分け合ふ


きゅうり
きゅうりの写真は季節の花300さんのサイトからお借りしています。



茄子胡瓜の漬物旨き季節来て腹八分目行ひ難し


母が59歳の時の作品です。
母の塩分控えめの漬物は、私も大好きでした。


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Tue.

来む春に


来む春にそなへて芽ぐむ蕗のたふ
(ふきのとう)
           鉢植ゑにせり小春の一日


春待ちて育むさつき思ほへず色とりどりに紅葉を見する


母47歳の頃の作品です。


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