Wed.

色暗き毛糸を編めば


色暗き毛糸を編めば雪の日は昼過ぎ早く眼
(まなこ)疲るる


わが編みしセーターを着て人行けば振り返りたり型を気にして


春から秋は農作業に忙しい母でしたが、冬になるとよく編み物をしていました。
母は手先が器用だったので、手編みも機械編みも得意なようでした。
機械編みを習っていた時期があり、ふろしきに包んだ編み機を背負って
雪降る中を編み物の先生のお宅に向かう母の後姿を見て、
当時12歳の私は、まあ大変だろうに、よくやるなあ、と思ったものでした。
知人に頼まれセーターを編んだことも何度もあったように思います。
昭和40年代後半、母が34歳の時の作品です。

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Tue.

雨のゲートボール大会


ゲートボールに興ずる人ら時たまに子供のやうな仕草を見する


力まかせに打ちても球は通過せず笑ひ声しきり雨のゲートボール大会


一句目は、母が46歳の時の作品です。
人数が足らずに母がかり出されたのが最初だったように私は思うのですが、
実際はどういうきっかけで始めたのか…。

二句目は母が55歳の時の作品です。
意外とゲートボールが気に入って、ずっと続けていたのでしょう。

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Tue.

にいがた文芸百首の記念に

今日掲載の歌は、母が58歳の時の作品で、短歌作りを詠んだものです。



字余りても言葉丁寧に詠むべしと窪田先生文字添へ賜ふ


わが歌に幾度も文字を添へ賜ふ窪田先生ありがたきかな




日数
(ひかず)経て読めばおとなしすぎるかな大星先生採られぬわが歌

新聞に自信作を投稿し掲載されなかった時のことかもしれません。



名のみ知る「にいがた文芸」の諸兄姉に学びてゆかむこの後も又


新しきノート一冊求め来ぬ「にいがた文芸」百首の記念に



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