Wed.

草陰に命灯せり


伸び盛る稲田の上を浮き沈み蛍とび交ふ夏は来にけり



なつかしきものに会ひたる心地して蚊帳
(かや)にまつはる蛍に見入る



家内に迷ひ入りたる蛍ひとつ暫
(しばら)く眺め闇に放ちぬ



蛍



昨夜今宵同じき草にゐる蛍水におのれの光うつせる



雨降れば蛍はとばず草陰に命灯せり昨夜も今宵も



母が48〜49歳の頃の作品です。

三句目のみ、母が59歳のときの作品で、
この夏が過ぎる頃母は帰らぬ人となりました。



にほんブログ村  短歌へFC2短歌ランキングへブログランキングへ
ご覧頂きましてありがとうございます。
ブログランキングのどれかにクリック頂けると嬉しいです。
クリックは、一日一回有効です。
01:00 | | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑
Tue.

雨降れば


雨降れば昼静かなり厨辺
(くりやべ)に折り折り鳴けるこほろぎのゐて


秋晴れの少なき九月虫の音はか細くなりぬ夜毎の雨に



順に母が50歳、56歳の時の作品です。


にほんブログ村  短歌へFC2短歌ランキングへブログランキングへ
ご覧頂きましてありがとうございます。
ブログランキングのどれかにクリック頂けると嬉しいです。
クリックは、一日一回有効です。
19:14 | | comments (0) | trackbacks (0) | edit | page top↑