Wed.
伸び盛る稲田の上を浮き沈み蛍とび交ふ夏は来にけり
なつかしきものに会ひたる心地して蚊帳(かや)にまつはる蛍に見入る
家内に迷ひ入りたる蛍ひとつ暫(しばら)く眺め闇に放ちぬ

昨夜今宵同じき草にゐる蛍水におのれの光うつせる
雨降れば蛍はとばず草陰に命灯せり昨夜も今宵も
母が48〜49歳の頃の作品です。
三句目のみ、母が59歳のときの作品で、
この夏が過ぎる頃母は帰らぬ人となりました。



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