Fri.

遠花火


遠花火夫
(つま)と見てをり陽のぬくみ去りて清しき物干し台に


脱ぎ捨てし小さき浴衣の汗ばみて踊り疲れし子は眠りをり


以上の二句は、母が33歳の時の作品です。
「踊り疲れし子」が私のことならば、私はその時11歳だったことになります。
この二句目、私はとても気に入っています。



頭上にて音轟
(とどろ)きぬ高速路に視界断たれて見えぬ花火は


高速路とは関越自動車道のことだと思います。
高速道路の高架下からの風景だったのでしょうか…。
母45歳の時の作品です。



受話器より祭太鼓のきこゆると帰省せぬ子のなつかしむ声


これは母が55歳の時の作品です。
この「子」は私のことだと思います。
あ、太鼓が聞こえる!懐かしいっ!と電話で言った記憶があります。
ちなみにこの時私は既に33歳でした。


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