Tue.
02/26/2008
座りゐる様いぶかりて
病む姑(はは)を看りつつ思ふ職も技も持たざるわれの老ひし日のこと
わが姑の癒ゆる日あらば奇跡とぞにべもなく医師はわれに告げたり
家隅に癒ゆる当てなく臥す姑はわれの脳裡を消ゆることなし
座りゐる様いぶかりて吾がかけし手に意識なき舅(ちち)は倒れ来
もの問へばうなづくのみの病む舅に真白き髭はいたく伸びたり
Thu.
02/28/2008
わびしさの極まりにけり
わびしさの極まりにけり
舅姑(ちちはは)の襁褓(むつき=おむつ)縫ひつつ雨にこもれば
病もて口きけぬ舅に何ごとか問ひかくる姑の低き声する
病む舅の皺伸ばしつつ白き髭剃りゐてふいに涙こぼれき
指先にガラスの曇りぬぐひつつ臥す舅姑に初雪を告ぐ
死期迫る老がしきりに空に出す意識なき手を握りてやりぬ
常臥しの姑に心を残しつつ舅逝きたまふ春待たずして
Tue.
05/06/2008
相容れぬ思ひもちゐき
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