Sat.

父逝きし夜を春の雪降る


蕗のたふ
(ふきのとう)摘むは楽しと書きし後
             日記余白にて父逝きたまふ


上京の日を待ちゐたる父逝きて
             そなへし背広壁にかかれる


言葉なく子ら枕辺に集
(つど)ひつつ
             父逝きし夜を春の雪降る


母方の祖父は69歳で亡くなりました。
母が34歳の時のできごとでした。

「 父はその日まで元気で、近く上京すると云っていたので、
 (脳溢血で)突然倒れ三時間足らずで息を引き取ってしまった時には、
 本当に呆然といたしました。」

母が当時を振り返りエッセイに書いています。
いつかそれもご紹介したいと思っています。

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Sun.

さし木して育てしつつじ


さし木して育てしつつじわが庭に植ゑよと抱へ来し父なりき


逝く日まで働きをりしわが父を老ひたる人ら羨
(とも)しともいふ



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Sun.

納めて佇てば


父の骨納めて佇
(た)てば父が植ゑし萩伸びゐたり墓にふれつつ


亡き父の話出づればよき爺と吾子らのいふに慰められつ


長病みの姑看取りつつ唐突に逝きたる父を幸とも思ふ


スーパーの雑踏にゐてひとときを父なきことの悲しみ忘る


母方の祖父は、脳溢血で突然倒れ数時間で息を引き取ったそうです。
69歳でした。母が35歳の時の作品です。

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Fri.

河鹿鳴く声は


河鹿
(かじか)鳴く声はいつより絶えしかと亡父の嘆きし川に来て佇(た)



この川の写真がないかとインターネットで探してみたのですが、見つかりませんでした。残念!
母59歳の時の作品です。


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Sun.

亡き父に似し


後手に組みし姿の亡き父に似し人に会ふ菊花展にて


kikkaten2_convert_20081102045649.jpg

母が35歳のときの作品で、この前年に父親が脳溢血で突然亡くなりました。


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