Mon.
病棟に夫(つま)を見舞ひて帰る道十三夜の月まどかにかかる
看護婦はみなわが子より若くして夫の枕辺に言葉やさしき
苛立ちて待ちゐるわれにうら若き看護婦(ナース)冷静にてもの言ひ優し
注射跡日々新しき夫の腕ややに衰ふ二十日のうちに
元旦の人気少なき病棟に夫を見舞ひぬ娘家族と
わが心疲れゐるらしたはやすく涙溢るる夫病みてより
日に三個の点滴終れば安堵して夫は眠れる腕そのままに
この年の10月から翌年にかけ父が入院しました。
母56歳の頃の作品です。



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